ペニンシュラ型

~私とあなたの不可避な壁~

映画館で見れる実写スタンドバトル


公開初日に『SPEC〜天〜』を見に行きました。
元々TVドラマシリーズだった頃から、ある程度見る人を選ぶ作品だったとは思うんですが、それが更に強調された気がします、っていうか途中アニメとか特撮作品に親しんでる人以外は楽しめてるのか不安さえ覚えました。
でも逆に言うと、そのあたりのツボが分かってる人は楽しめるんじゃないかなー。(CMとかは流石に煽りすぎな気もするけど)
だから、不満に思う人がいるかもしれないみょーな企みだして、みょーなキャラクターだして、みょーな謎残して投げっぱなし、な展開だったけど、提示の仕方がけれんみたっぷりだし、そんな作品だということはわかっていたから、というかそれを期待していったから自分はすっごく楽しめました。たとえるならそう、ディケイド後半の様な。しょっちゅうニヤニヤしてました。映画館だとこのニヤニヤを笑い声だして楽しめないのがつらいかなー。
だから自分がSPECの劇場版(テレビスペシャルを大げさにしただけのもの)に求めた要素はきっちり詰め込んでくれていたと思います。
2012年にもなって、全国の映画館で旧エヴァ仮面ライダーアギト(含む初期平成ライダー)とゼロ年代初期をここまで引き摺った作品をよくも公開してくれた!!と思います。
TVシリーズの頃から思っていたけど、御前会議に声優経験者(そして山ちゃんですよ)を起用し、今回の予言うんぬんとかで確信しましたよ、影響されているとかじゃなくて、間違いなく引き摺っている、引き摺ってものを作ってる感じがしました。あとCGのちゃちさとかも絶対にそう。


余談ですが、ラスト間際の(ネタバレ気味なので伏字)野々村係長待遇の言葉に「生きるのを諦めるな」というのが出てきて、これらを引き摺ってある程度大衆に向けて作った作品がSPECで、引き摺ったさきっちょのさきっちょの先端、その突起のところにあるのが『戦姫絶唱シンフォギア』なんだろうな、というのをなんとなく感じました。その波の今の行き先はそこなのか。
閑話休題


そしてその引き摺ったが故の当然の帰結、元がケイゾク2であった作品であるというのを鑑みても、このまま「結」に相当する作品がなくてもそれはそれで良いのではないかと思っています。または、そう思ってもおかしくないくらい満足できています。
もちろん、続きは見たいのですが!!もはや謎がどうとかは良いのです!!あの美味しいキャラが活躍するところが見たいのです。
そうかアギト当時の神木くんの雰囲気に対して今のSPECにあの描写でああいうキャラを持ってくるとなるとその人選になるのかそうか妖怪なんだな、というのをすごくニマニマしながら見ていました。本当にあれは美味しい。高まる。
あーわいわい言いながら見たかった、実況しながらだとより楽しめる作品というのは存在する。