ペニンシュラ型

~私とあなたの不可避な壁~

エウレカセブンAO始まる前にあることないこと思いついたこと好き勝手書いとく

ということで、関西MBSだと今夜からエウレカセブンAOが始まりますね!!
後付けこわい!!シリーズ化こわい!!まんじゅうこわい!!

あの超仏教サッカーアニメ、エウレカの続編が出るって話が出てからどうなるのどうするのとおっかなびっくりばっかりしてましたけど、ある情報が出てからあぁこれは見る覚悟が出来ちゃったなぁという瞬間がありました。
というのはレントンエウレカの息子に見える主人公アオの声優が本城雄太郎くんなのが発表された時でした。
本城雄太郎くんといえば、このブログではもちろん『亡念のザムド』役のヤンゴ役ですよ。
あんまりアニメ作品への出演が少ないから初報があった時は戸惑った人も多かったみたいですが自分としてはすごく納得がいきました。
アニメ作品だと同じ俳優の方が演じるキャラクターの移り変わりを(ネタ抜きで)意識することが少ないと思うのですが、本城くんの起用に関してはこれを意識せざるをえませんでした。
ザムドにおけるヤンゴと対になっていたのはナキアミでした。ナキアミはヤンゴの疑似的な母親であり、最終話において彼が求めるも届かない遠い場所に行ってしまったキャラクターでした。
ご存じの通り、そのナキアミを演じていたのはエウレカセブンにおいてレントンを演じていた三瓶由布子さんです。


エウレカにおいて、何も知らない出来ないおねだりな子どもから、自分の決断で求めるものを勝ち取りにいけるように成長した少年を演じ、
ザムドにおいて、迷い、心を閉ざそうとしていた娘から主人公とともに考え、歩み、世界の太母となり、それがために別の小さな少年の母親になることが出来なかったもう一人の主人公を演じ、
劇場版ポケットが虹でいっぱいで今度は迷いながらも自分の決断を信じ、新しい物語を紡ぎ出した別の少年を演じた、という流れを頭に入れたうえで
ザムドでその太母に母親になってもらえなかった役を演じた少年が、本当に、実際に成長して、今度はその母親を演じたキャストが二度にわたって演じたキャラクターの息子としてその作品の続編の主人公を演じる。
この起用だけでボンズがこの作品作るにあたってどういう態度で臨もうとしているか分かった様な気がしたのです。
もしかしたら、(シリーズ構成や脚本に會川昇さんがくるという噂も鑑みつつ、)ここ10年のボンズの総決算をつくるつもりなのかもしれないとさえ考えました。
だから、その意味において実はアオはレントンエウレカの子どもではなかった、ドミニクとアネモネの子ども、もしくはDVD最終巻ジャケットイラストのような存在だというような展開があっても問題はないのです。
ナキアミが産みたくても産めなかった子どもを演じた彼が演じる主人公なのだから。
この点においてエウレカ(みたいな少女)とレントン(みたいな少年)が出会うボーイミーツガールを組み立てればエウレカセブンが出来る*1という京田監督の言葉は間違っていないし、エウレカセブンAOというエウレカセブンの続編を作ろうとしている方法も正しいと私は考えています


エウレカレントンさえいれば、エウレカセブンが作れるという話に関していえば、やっぱり思い浮かぶのが劇場版エウレカセブンポケットが虹でいっぱいですね。
実は私はこの映画は良く出来ているし、面白い作品ではあると思うけど、なんというか(作品とは関係ないところで)好きになれない、どちらかというと嫌いな部類に入ってしまっています。
なんていうか、スタッフが(というか京田監督が)エウレカセブンをそのまま踏み台にして、踏み台にすることで、エウレカセブンの形で自分の表現したいことを描いてみた、という印象を抱いてしまっている。
それも一つの作品を作る方法かもしれないけど、やっぱり前作のファンだった人間としては、自分が過去に作った作品を「利用」して自分の表現の手段にしているというのには抵抗がありました。
しかも、それがいやようもなく「エウレカセブン」になっている!別物なのに。「エウレカセブン」している!!おもしろい!!*2というのがはらがたつんですよ!!本当に!!
腹を立てながら複数回劇場に通うという新劇ヱヴァでもよく見られたというアレを先取りしていたという。
だから、今回エウレカセブンの続編が作られるにあたって、ポケットが虹でいっぱいを許せるようになるかもしれない、そうさせてほしい、という期待もあります。
劇場版は別の作品だから、ということではなく、せっかく最終回の設定から導き出した別世界設定(そしておそらくそれはAOにおいても同じ)なのだから、どうにか劇場版の世界の話についても回収してほしい、そうしてくれればポケット〜に私が持ってるのどにひっかかったような違和感をようやく咀嚼できるようになる気がするのです。
だって劇場版もレントンエウレカの物語であるのは間違いないのだから。


逆に気になっているのが、先週の「ニューオーダー」放送です。
どうしてこのタイミングで、ifルートバッドエンドドラマCDをイベントで公開録音するにあたって音だけじゃ寂しいからとりあえず公式MADこしらえてみたみたいな(すごいざっくりとしてるけどそれほど間違ってないと思う説明)、下手すれば前作を見ていた人も混乱しそうな作品を地上波で放送しようと思ったのか。
こちらを回収する、もしくはこちらのルートの延長上の世界ということなら納得するのですが、どうなんでしょう。
単純に枠埋めや宣伝のためだけというならちょっとアニプレックスに怒る。それならペルソナ26話放送してた方が良かった。


そんなこんなで色々思ったことを書いてみましたが、もう始まってしまったら私達視聴者はついて行くだけなので本当に期待して、楽しく見させてもらえればいいなと思います。
風にそよぐ髪を束ね、大きな一歩を踏みしめて、胸を張って良い作品だった、と言える様な準備は出来てる。


交響詩篇エウレカセブン (1) (カドカワコミックスAエース)

交響詩篇エウレカセブン (1) (カドカワコミックスAエース)

話の出来というか完成度だけならたぶんコミック版、小説版の方が上なんだけどどうして私はアニメ版が一番好きなんでしょうね。

*1:正しい文章とそのソースはちょっと曖昧。劇場版のパンフだったかな

*2:ドミニクとアネモネは美味しかったね!!良かった!!