ペニンシュラ型

~私とあなたの不可避な壁~

亡念のザムド各話を勝手に解説していくシリーズ 第16話

配信にて全話視聴済みのrivfiがネタバレにならない程度に、テレビ放映された回の分かりにくいところ、今後に備えてちょっと大事なところなどを書いていくコーナーです。あくまで私の勝手な解釈なので間違ってたらごめんなさい。


というわけで淡々とお話が進んでいく最近のお話。
地味に思っちゃった人はあと二話だけ我慢して下さい。
まさか配信開始当時にこの回を見てぼんやり思った妄想がまさか当たるとは思ってなかったなぁ……
そして今回とうとうED曲が三曲目に変更!!
というわけで、今回は特に母子というものに対してスポットを当てた回でありましたが、解説行ってみよう。


〜色々と解説〜

  1.汗馬博士はどうして白髪少年(アザミ)を見て様子が変わったの?
汗馬の顔のイレズミを見れば思い出すと思いますが、もともと汗馬はテシク氏族出身の研究者なんですね。
今まで登場してきた北のオンゴロ使いの様子とかを見てれば察しがつくと思いますが、白髪少年少女たち(ジバシリ)はルイコンの教えを信じる者にとって敬うべき存在なんですね。
そりゃ教祖たるサンノオバに直接仕えてるわけですからキリスト教でいう十二使徒みたいなものなんでしょう。
しかし、一話も経たないのに垣巣にバレるのはちょっと浅はかすぎると思うぞ。


  2.汗馬がアザミにはプラーナ値がうんぬんかんぬん、とか言ってたけどどういうこと?
あんまり重要じゃないよ!!
汗馬が言ってたことを要約すると、ジバシリは生きてるはずなのに生体反応がほとんどなくてヒトガタ実験に使えないよ、ということなのですが、これがどういう理由からくるのかというのは分かりません。
まぁ汗馬はアザミを危険な目にあわせたくないようなので、そのための方便ということも考えられるのですが、このあたりはナズナの治療をしている際のリュウゾウの台詞とも合致しているような気がするので本当のことだろうな、と私は思います。
あとアザミが垣巣の母親について知ってた理由もよく分かんないんですが、ジバシリはもともと魂(ヒルコ)の回収をする仕事をしていたわけですから、魂の読み取りくらいは出来るんじゃないでしょうか。魂の読み取りについては今後アザミではありませんが、別の人物が行う描写も出てきますし。

  3.アザミはハルに何を伝えたの?ナズナは?
まぁ、要するにアキユキに危機が迫っているよ、ということですね。このあたりのアザミの発言はナキアミ雷魚の「お前のザムド」という台詞と結びついてきていますね。
アキユキに迫っている黒き闇とはあの目玉(影法師)のことなのでしょうが、アキユキに何が迫っているのか。
おそらく、アザミは一度ナズナと同期?して彼女が生み出したザムド(アキユキ)や尖端島などの情報を集めたのではないでしょうか。なので、目が開いたからといってもあれはアザミが乗り移っているだけでナズナが目覚めたというわけではなさそうです。
彼がハルの元に現れたのは彼女が魂の声を聞けるからなのか、それともアキユキに名を与えたからなのかはよく分かりませんが、これで物語が進む準備が一段階すんだともいえます。


  4.「まぁすてき」のおばあちゃんは何者?
須磨子さんといいます。アマウの原という療養施設みたいなところに住んでいます。
注目すべきはアキユキしか見えていなかった影法師の姿が見え、声まできこえているかのような描写があること。
さて、これから彼女はアキユキにとってどんな影響を与えるのか。

〜チェックポイント〜

  1.母子
今回はしょっぱなから母性本能の話だの、アキユキの代理母となる須磨子の登場など本当に母子ネタが盛りだくさんなのですが、その中でもやっぱりナキアミとヤンゴのやりとりがいいですね。
ヤンゴも本当に雲の数を数えているようなかわいらしさも見せているし、子供らしい言ったことを聞かないところだとかもよく表現されています。
そこで浮かび上がってくるナキアミの母役であった伊舟の存在ですね。やっぱり子は親に似るんですね。
それと母親といえば、隠し事するほうが円満だということについて話し合うフサたちもいい演出ですね。


  2.視点の違い
リュウゾウとフサの間にあったすれ違いもそうですが、今回特徴的だったのは南側の兵がヤンゴたちにとって敵として描かれている点ですね。
当たり前ですが、北側の領地にナキアミ達は既に入っているわけで、こういう風に視点を片寄らせていないところがこの作品らしいところですね。


そんなこんなで、次回は不思議なアマウの原でのお話。
暗いけどこれがまたいい雰囲気なんだ。


15話のはこちら↓

ずいぶんと遅くなってしまいましたが、17話分はこちら↓