ペニンシュラ型

~私とあなたの不可避な壁~

亡念のザムド各話を勝手に解説していくシリーズ 第15話

配信にて全話視聴済みのrivfiがネタバレにならない程度に、テレビ放映された回の分かりにくいところ、今後に備えてちょっと大事なところなどを書いていくコーナーです。あくまで私の勝手な解釈なので間違ってたらごめんなさい。


前回が怒涛の展開だったこともあり、比較的ゆったりしたお話になっていた今回。
その分、出てくる人間のやらしさが上がってしまっている気もなんとなくいたしますが、それがボンズクオリティ。
今回も短めのエントリ。


〜色々と解説〜

  1.アキユキのとこに出てきた黒い目玉のアレ何?
なんなんでしょうね。(白々しい)まぁザムドであるアキユキに惹かれてきたということだけ分かってればいいんじゃないでしょうか。


  2.アキユキどうなっちゃったのさ。
前回の解説にもチラッと書きましたが、より分かりやすく。
全身ザムド化→ザムドの力使いまくる→疲労(フルイチのこともあったし心身共に)→きもちわるいで撃たれる
という流れがあって、
仮面をつける→顔がない(名前を思い出せない)→IDがない→忘我
というわけでナキアミがずっといってた「我を忘れてしまっている」状態になってしまったということでしょう。
自分が何者か分からないから人間でもザムドでもないものに。


  3.久しぶりに出てきた教祖さま(サンノオバ)ですが何がしたいの?「詣で」って?
彼女の目的の一環としてヒルコを集めたり、各地でザムドを生み出したりということを白髪少年少女たち(ジバシリ)にやらせていたわけですね。
彼女の目的はひとまず「大巡礼」を為すこと。このあたりが実は少しややこしいんですが、まだそれは先の話。


〜チェックポイント〜

  1.痛みが出口になる
CMスポットでも使われているこの台詞。今回はスカッキがまた別の意味で使ってましたが今回はその痛みがいろんな所で出てきた回だったんじゃないかと。
特に悪役でもない人たちがテシクだからといってナキアミやヤンゴを蔑視する。
スカッキがハルを攻撃する。*1
普通の人たちが普通に生む痛み。ただそれが出口になっていいのかどうか。
この辺りの回からは各回のテーマみたいなものがよく分かるように作られている気がします。


  2.新キャラクターヤンゴ
テレビ放映版OPではずっと登場していたヤンゴがやっと登場。
彼もザムドであるわけですが、人の助けをかりずとも石化せずに我を保つことが出来ていた稀有な存在ですね。
ナキアミは伊舟の前では娘というポジションにいるわけですが、アキユキと同様ザムドであるヤンゴにも母の立場で今後接していくようになります。
そう考えると「まま眠れる魂」の“まま”というのはママのダブルミーニングのように思われますし、ナキアミが見ている母子のシークエンス(そのまま泣きやんでと言って子供をあやしている)から子役のアキユキのシーンにつながりそのまま今度は新しい子供である、ヤンゴとの出会いのシーンにつながるのは考えて作られているのかなという気になります。
また「泣きやめ」のナキアミと、泣き「やむ子」のヤンゴという風に深読みできるとも思います。こういう深読みが楽しい「亡念のザムド


  3.ザムドとは、ジバシリとは、そしてリュウゾウの研究の完成
今回軍部に捕えられてしまったジバシリの少年。彼もまた尖端島にやってきます。そして彼をきっかけにまた関係性が変化することになる尖端島サイド。それではジバシリたちの目的はなんなのか。
リュウゾウの研究も完成し、白髪の少女(ナズナ)は目覚めることになるのか。
全てがひとつになろうとしている、アキユキの言葉通りの展開になりつつあります。
そして、それをつなぐのがザムドという存在。
ザムドは仲介者、導き手という役割を負っているとちょくちょく書いていますが、今回のヤンゴもナキアミの道案内をしていますね。今後も何度かヤンゴはナキアミの行く道を導いていくことになります。



こんな感じで。今回は更新が遅れて申し訳ないです。
さぁ次回は笹村のおばあちゃんに並ぶババア萌え(失礼)の双璧、須磨子さんが初登場。
実はアキユキも北圏内に入っているという叙述トリック
ではでは乞うご期待。


14話のはこちら↓

16話はこちら↓

 

*1:一応言っておくとあの台詞は垣巣が全くいない場所で言われてるのがミソ。というか感想ブログとか見て回ってると、女性の方はすごい的確にハルへのあれはスカッキのただの○○だ、と見抜いてらっしゃる。