ペニンシュラ型

~私とあなたの不可避な壁~

個人的メモ ヱヴァ破で気になった演出、見せ方

見てきた。あのエヴァを終始、馬鹿だなぁ、楽しいなぁという風に見られるというのはすごい幸せなことなのかもしれない。
マリかわいいよマリ


というわけでタイトル通り、展開とか見てない人には教えられないようなことを書くので、折りたたみます。
あくまで自分で良いなぁと思ったとこなので元々旧作の時にも合ったものもあるし、私の勝手な解釈とか深読みしすぎとか頭わいてるという可能性がおおいにある。
というか最後持って行かれすぎて、覚えてないところ多すぎ。順番ムチャクチャ。。。




まずしょっぱな。スタジオカラーのロゴが出るときの音が帰ってきたウルトラマン。これが初っ端にでたので私は「この映画はそういうテンションなんですよ、笑ってくれよな」、という風に受け取った。
ってなると急はウルトラQ的なQですね、たぶん。


シンジ君がテープを聞いてるのは相変わらずだけど、彼にとってあのプレイヤーは内にこもるための装置なわけなんですよね。でも何回かシンジくんの耳からイヤフォンが外されるシーンがある。一番分かりやすいのがマリとシンジの出会いのシーン。内にこもるための道具を外された状態(絶対に外と向き合わないといけない状態)で出会う相手が、物語を“破”壊するために投入された新キャラのマリなのは非常に象徴的。
で、この内にこもるための装置であったはずのプレイヤーが後半、レイとシンジをつなげる、つまり外の世界と自身を結び付けるという、今までと全く反対の役割を持つようになる。この役割の変化はプレイヤ−を一度シンジが捨ててしまった後におこってるんだけど、これは直前にある「いらないから捨てたんだ(置いて行ったんだ)」という台詞の否定にもなる。不要であったはずのアイテムが別の役割を持つ。これはシンジ自身にも少し意味合いが変わるけど当てはまる。


トウジがシンジたちにアイスバーをおごるシーン。ここで参号機のパイロット誰になるんだろう?という会話をしてるけど、旧版を知ってる身からしたらここはトウジでFAのはずだった。ところが、トウジの食べてるアイスの棒はハズレだった。見てる方の思惑もハズレ。



シンジがミサトさんのところを出ていくシーン。境界としての部屋というかドアの境目なんだけど、ここで一度部屋の中(というか下足場)を鳥瞰してるような画面になって今いる場所から出ようとしているのがすごく分かりやすい。そのあと決定的にドアが閉まるのもいい。


すみません、弐号機、オーマですよね。こんなところで映画ナウシカのリベンジですか。というか火の七日間にしか見えない。


アスカを手というか歯にかけることになってしまったシンジ君ですが、アスカが載っていた弐号機の血が手についてしまう。文字通り手が汚れてしまったの暗喩(それを言うと初号機の血を受けまくるゲンドウもあれですな)なんですが、そのあと、彼が迷いをふっ切った後はその血にまみれた手は写らない。というか映し方が最低だ、俺ってだった。その代わりに写るのは自分の望みを叶えようと泥まみれ?になって汚れた手。(で、泥というと当然スイカとつながる)
で、映画序盤に初号機が走っているシーンと重なるわけです。あの時はみんながいた。エヴァがあった。だけど、このときシンジくんは一人で走る。走る。走る。
見てない人がいたら、即見に行きなさい。すぐ行け。走っていけ。


なんという真綾さんの有効活用。すげえすげえ。星屑涙(´;ω;`)ブワッ


暴走というよりも覚醒初号機の咆哮がまんまチラシとかにあったラフ画そのままでただただずるいなぁと思う。こう、一見あまり重要でなさそうなものをあらかじめ相手に示しておいて、それ話の核となるところに配置するのはすごいやってみたい。
で、ここで初号機とか空とか色々赤くなるけどさりげなくシンちゃんの目まで赤くしたのはおおっと思った。


すごい面白かった。マリかわいいよマリ