亡念のザムド各話を勝手に解説していくシリーズ 第10話
配信にて全話視聴済みのrivfiがネタバレにならない程度に、テレビ放映された回の分かりにくいところ、今後に備えてちょっと大事なところなどを書いていくコーナーです。あくまで私の勝手な解釈なので間違ってたらごめんなさい。
今回は過去のエピソードの紹介とかそのもの雷魚がやってきたことの説明をしてくれている回だと言えるので、解説するようなことが少ないよ。なので、むりくり細かいとこについて書こうと思います。
その代わり、写真やタイトルとか色々洒落た演出が多いですね。
〜色々と解説〜
１．また出てきた目玉模様のついた塔は何？金剛塔だっけか？
実験体ザムドが暴走したときにハルが姿を見た塔がありましたが、今回、雷魚の回想シーンに幻ではない本物の金剛塔が出てきていました。
8話にてオンゴロ使いがヒルケン様の瞳は全てを見逃さぬ、というセリフを言ったのを覚えていますか？金剛塔の目玉模様はまさしくヒルケン皇帝のことでして、金剛塔に北政府の皇帝がいるんですね。
さて、雷魚が金剛塔のことをして俺たち（ザムド）が流れ着くところと言っていますが、果たしてザムドとこの塔ひいてはヒルケンはどういう関係があるのか。乞うご期待。（といってもずいぶん後になりますが）
２．雷魚はナキアミが抑えられなかったのになんで石化せずに済んだの？
何ででしょうね？別にヒルコが寄生したからといってすぐ石化とか変化するとは限らないみたいですが。（ズイゾみたく）
ただ、ザムドが石化しないようにするためには考えること、我を忘れないことが大事なんですよね。そして我を忘れていないということの表明方法の一つがこの作品では、自分の名前を認識すること。
アキユキは白髪少女によってザムドとしての名も与えられていますし、同時にハルにもザムド化してすぐアキユキという名前を呼ばれているのでこのあたりクリアしています。
さて、雷魚の場合、石化が止まらない中、アクシバに名前を聞かれていますよね。あれ、アクシバのおかげでもしかして雷魚助かってね？アクシバお手柄？
３．ハルのお母さんの声が聞こえたのはなぜ？
既に以前のエントリで書いてしまっていますが、ハルはナキアミと同じ魂の声を聞く力を持っているようです。おかげでザムドの声も聞こえる。死してすぐのハルのお母さんの魂はまだハルの近くにいたのでしょうか。
というかこの色々でハルはアキユキにオチたのか、そうなのか。
〜チェックポイント〜
１．うつむくな、前を見てろ、過去オモイキルなどなど
見てたらだいたいわかると思いますが、今回特に2重3重の意味が込められている言い回しが多いです。
雷魚が写真を撮ろうとするときにナキアミの謝罪があって「光が差してきた」のセリフとか。
この辺りは2度目3度目見るとよく分かります。腰を上げようとする前の色々な人たちとか。
他にも伊舟の「夢から覚めて泣く子供〜」というセリフも要は人間泣き続けるということですが、それを踏まえて彼女がつけたナキアミという名前のことを考えるとうーん、となります。
２．写真
スカッキは写真に心は写らないといい、その一方で雷魚の持つカメラ、写魂機は文字通り心、魂であるヒルコを映す。
そして、前回雷魚は写真に写るのは過去ばかり、と言いつつも今回みんなの写真を撮ろうとする。世界を切り取る、記録しようとする係を雷魚は負っているわけです。
さて、その記録が済んだザンバニ号はどこへ向かうのか。
ちなみに今回撮った写真は配信版ＥＤの最後に出てくるものと同じだったり、同じく配信版ＥＤで背中をむいたアキユキの腕には写真に写ったときのようにヒルコが光っていたりと繰り返し見たときに分かる演出がいろんな所に。二周三周するのが楽しいアニメですね。
３．ツンデレ不憫な夫婦の投げ返されたみかん
以前もちらっと書きましたが、この作品では物の受け渡しがコミュニケーションを表すものとして表現されていると思います。
それを考えてリュウゾウ、フサの会話を見ると、今回みかんをフサが受け取ったみかんを投げ返すのは会話のキャッチボールだとかやりとりが為されているといった意味ではなく、一度は相手の意をくもうとみかんを受け取ろうとはするが（最初からフサはリュウゾウが往診にきたのではないと気付いている）、やっぱりそのまま受け取れずに投げ返しているということで健全な（素直な）コミュニケーションが為されていないことを表しているんですね。
そして、このコミュニケーションのツールとして扱われるのが二話でリュウゾウが自分を投影したみかん（二話で出てきたみかんはつぶれてしまっていましたが）というのは面白いですね。
あとは、いつのまにか想い人探しから自分へ軍に入るための理由に勝手にしてしまっている姉を妹はどう思うのか、とか、そういやボンズのアニメでヒロイン陣が髪型変えると色々転機ですよね、（エウレカとか）とかがありますかね。
さて、今回は幼いナキアミとか髪を結ったナキアミとかナキアミファン歓喜回でしたが、幼ナキアミの声はどうみても某プ○キュアですね。というわけで、次回も三瓶さんが大活躍。ついでにバトルでみんな大活躍。
だけど結構精神的にクルものがあったりとか。
9話のはこちら↓
11話のはこちら↓
