ペニンシュラ型

~私とあなたの不可避な壁~

亡念のザムド各話を勝手に解説していくシリーズ 第7話

配信にて全話視聴済みのrivfiがネタバレにならない程度に、テレビ放映された回の分かりにくいところ、今後に備えてちょっと大事なところなどを書いていくコーナーです。あくまで私の勝手な解釈なので間違ってたらごめんなさい。


たぶん、予告を見てしまうと次回が気になってしょうがないと思います。
確かに次回からも面白いですが、今回もBGMがいいわ、ナキアミがアキユキのことをいくらなんでも気にしすぎだわ、見どころはたくさんありましたよ。
さて、解説解説。


〜色々と解説〜

  1.ハルが見てた塔みたいなのは何?目玉みたいなのついてるよね?
金剛塔といいます。北政府の拠点ですが、ザムドと関連があるふしぎ建物なのでザムドの近くに時々現れることがあるそうです。
そして、あの塔の模様が目玉みたいだというのもあながち間違いではないです。この辺はまた詳しくいつか書きたいと思います。
ハルは魂の声を聞けるので、今回の実験体ザムドの声(生きたい)も聞き取れていましたが、その力のせいか金剛塔の姿も見えていたようですね。またザムドの声といえば画面に表現されていたものだけでなくハルにはもっとたくさんの情報が聞こえてそうな雰囲気でした。


  2.なんでハルはアキユキが詰腹(ツメバラ)峠近くに来たか分かったの?
何故なんでしょうね?(苦笑)
おそらく、アキユキが送った手紙で彼は自分の住所を国際郵便船ザンバニ号内と書いていたので、ハルがそこから郵便船ネットワークかなにかでザンバニ号の航路予定でも調べたんじゃないでしょうか。
伊舟の正体を隠す偽装船とはいえ、郵便を運ぶ仕事はちゃんとこなせているようですし、そのあたりのネットワークがあるのでしょう、たぶん。


  3.アキユキが遭遇したヒトガタになっちゃったおっちゃんは何さ?んで、あの娘っ子は何でヒルコ扱えんの?
ハルと会うべく詰腹峠周辺(カミナキ連山)に降り立ったアキユキですが、ここでまたヒトガタと遭遇します。
そもそも詰腹峠は劇中でも語られたとおり、南北戦争のきっかけとなった場所*1なのですが、それだけ戦争の被害を受けやすく、どうやったのかは知りませんがヒルコをばら撒いてたくさんの現地の人々をヒトガタにしてしまった様です。
今回の黒いヒトガタになったおっちゃんはザムドであるアキユキが近づいたことと、ツメバラの名前を聞いて思考が出来なくなったんでしょう。それでヒトガタ化して暴走。
大塚明夫ボイスのお父さん(ズイゾ)も腕にヒルコを受けていますが娘のキーオと一緒にいるおかげか暴走することはない様子。
髪型を見れば分かるようにキーオはナキアミと同じくテシクの一族の様なのでヒルコの抑え方を知っていました。
ちなみに、ヒトガタになったおっちゃんが集めてたのがネツコダマの花ですね。5話解説(の註)で書いた様にネツコダマはウツツダマの原料になるのでヒトガタ暴走を抑えるために花を集めていたのでしょう。


今回はこんな感じでしょうか。聞きなれない単語もいくつか出てきましたが、出来る限り拾えてることを祈ります。


〜チェックポイント〜

 1.宛先不明便と「届かない手紙はない」
アクシバにおまえの仕事だと渡されるアキユキに渡される大量の手紙ですが、あれは宛先不明便ですね。届かない手紙に切手を貼る仕事を続けていたのでしょう。
思えば、アキユキは初回からして別居しているリュウゾウとフサを弁当でつなぐ仲介人であり、今回のように届かない手紙をつなぐ手助けをしたりと、何かを手渡すという役割をずっと負っています。これは今後のザムドとしての彼にも言えることなんですよ。
そして、コバコが言った「届かない手紙はない」の言葉。これは亡念のザムドという作品のキーワードのひとつでしょう。
アキユキとハルの手紙はそれぞれ相手に読まれたけども、あえてその届いた手紙を読まない人もいるし、あえて自分から手紙を出さない人間もいる、そんなことが今後描かれていきます。


  2.ザムドとは何か?
ハルが実験体ザムドのことを「あの“人”」と読んだことに気付きましたか?
それに対するフルイチの答えが「こいつ(ザムド)は人間だってのか?」という台詞。
人から変化させられしもの、という意味ではこの作品にはザムドとヒトガタの二種がありますが、人から変化させられしものを図らずも殺してしまったアキユキとフルイチの二人。(アキユキは前回の話ですよ)
そして、自分の行為の真意に気付けたアキユキとそうでないフルイチ。
この二者の対比に注目ですよ。


  3.笹村のおばあちゃんとみかん
久々登場、笹村のおばあちゃん!!しばらくご無沙汰でしたが、このあたりからまたちょくちょく顔を出してきます。
繰り返し述べますが、笹村のおばあちゃんはこの作品随一の萌えキャラです。彼女だけでなくこの作品はババア萌えの極致を描こうとしているのかもしれない。
ちなみに、深読みするとみかんと手紙は同義であり、何かを送り受け取ってもらうことはコミュニケーションの表現だと捉える事が出来ます。
この作品では物の受け渡しで気持ちの疎通を表している訳ですね。


そろそろ長くなってきたのであとは箇条書き。

  • プロイが出したぬか茶ときび砂糖。あと髪に関することが彼女は多いですな。
  • 伊舟の紫外線浴びまくる発言は本当になるかどうか。
  • アクシバが、ナキアミのアキユキを心配して出て行った行動の責任をとると言いましたが、どうなるか。

あぁとうとう羅列するだけになってしまった。先が思いやられる。そんなことはおいておいて!!
さて、次回から盛り上がります!!8話から14話までを見逃すなんて!!


6話のはこちら↓


8話のはこちら↓

 

*1:本編見ただけで分かるハズありませんが、飛行船の動力の赤宙石の産地だったらしい