ペニンシュラ型

~私とあなたの不可避な壁~

亡念のザムド各話を勝手に解説していくシリーズ 第9話

配信にて全話視聴済みのrivfiがネタバレにならない程度に、テレビ放映された回の分かりにくいところ、今後に備えてちょっと大事なところなどを書いていくコーナーです。あくまで私の勝手な解釈なので間違ってたらごめんなさい。


というわけで、雷魚がひたすらにイケメンすぎる回でした。いくらヒゲ生えててもあの変化はない気がしますがね。
それに加えて垣巣の襟外しもずるいよね。
というか今回は話が比較的まとまってて解説するようなことがない気がする。なので普段よりちょっと短いかなぁ。
ではではスタート。


〜色々と解説〜

  1.雷魚ってナニモンよ?
見ての通りイケメンです。普通、あれだけ良いところばかり登場時に見せるキャラクターっていうのは裏があったりすることが多いのですが、彼の場合は本当に良いキャラクター。
名前だけなら、二話くらいからちゃんと登場してますよ。アキユキが着てる服も雷魚のおさがりだったりするのでよく見ると二人は同じもの着てます。
彼がザムドになった経緯は次回。


  2.船長が「ケリをつけるのは今」とか言ってるけど、何の話?
全く本編では語られてませんが、伊船は北政府のレジスタンスです。前にもちょっと書いたハズ。
彼女のセリフ通り、南との国境沿いに軍が集まって都が手薄になってるから今が攻め時だ(レジスタンス活動に復帰しよう)、ということでしょう。北の帝国の地図らしきものも机に広げられてますし。
ユンボと航路で揉めたうんぬんって話がちらっと出てきますが、それは子供を乗っけたまま危険な紛争地域に行くのにユンボが反対したのでしょう。


  3.汗馬博士が言ってることがよくわかりません。
前回の解説の二番目参照。というか私の説明よりよっぽど汗馬の劇中のセリフの方が分かりやすい。


  4.テシクの民は結局どうしてるの?
作品中の本当の時系列と視聴者に情報が与えられる順番がズレているためにちょっと分かりにくくなっている気がするので一応、解説。
雷魚がナキアミにテシクの話を聞いておかしいな、と思ったのは自分がテシクの里を訪ねたときと状況が変わっていたからですね。
ゼーゲンドォにナキアミが聞いた話によれば、テシクの民は金のたてがみをもつ少女(クジレイカ)を長にして北の都の奪還を目指している。
でも、雷魚が里を訪ねたときには、クジレイカは確かに長をやっていたけど平穏にテシクの人たちは過ごそうとしていた。
視聴者がもらった情報の順番でいうと、都を奪還する気→平穏に暮らす、という流れになってしまいますが、実際のところは平穏→何かあった→都を奪還する気に、という流れですね。
そりゃ、いくらなんでも飛行船に乗ってるゼーゲンドォとボロいスクーター?に乗ってた雷魚とでは移動スピードが違うでしょうから情報の鮮度も違うでしょう。


こんなものかなぁ?今回は非常に分かりやすくて楽しい回だったと思います。


〜チェックポイント〜

  1.尖端島、ザンバニなどの数々の対比。
Aパート冒頭ではフルイチが、Bパート冒頭ではアキユキがそれぞれ各飛行船の中では水が貴重品だという話をするわけですが、これは二人とも、現在の状況を快く思っていないだとか、嫉妬してるっていう意味の表現ですよね。
その後、フルイチは今まで一緒にいてくれたし、一緒にいたかったハルとも離れて一人になろうとする。一方、アキユキは嫉妬の対象というか先達である雷魚の話を聞いて自分に活かそうと考える。
他にもザムドは人間ではない、と断じる垣巣(本心はともかく)に対して、ザムドの考えることが分かるはずはないと口では言っておきながらちゃんと仲間として雷魚のことを仲間としてみなしている伊船たちザンバニの面々。
というか今回は丸々、アキユキが最初にザンバニに来た第3話での扱いとの違いをえんえん対比する回でもありますね。
ただ、ザムドとして生きていけるようになった雷魚が天心様の問いにまだ答えられないのに対して、まだザムドとして未熟なはずのアキユキがすでに「ともに生きる」というおぼろげな答えの輪郭が見えているというのは面白いな、と思います。


  2.軍の人たちの動向とか
細かくて分かりにくいのが多かったりするんですが、後になって見返すとおぉというのが仕込まれている今回の軍関係キャラの演出に多い。ちょっくら箇条書き。

  • 端島の人たちはみんなサナギマメが好き。
  • 垣巣が襟開けるのはリラックスしたいからですよねぇ、襟開けた時点で仕事終わりってことですよ。
  • 垣巣は潔癖であるし、ザムドの成り立ちも知っているのでハルへ向けたセリフは自分に向けているともとれる。


少ないですが、今回はここまで。
あとは解説4のところでも書きましたが、何故テシクの民の動向は変化したのかとか、雷魚に彼女って言われて否定しないのかいとか、手紙読んでんじゃないやい、とか色々ツッコミどころがありますがこのへんで。
次回はちょっと過去編とナキアミファン歓喜


8話のはこちら↓

10話のはコチラ↓