ペニンシュラ型

~私とあなたの不可避な壁~

亡念のザムド各話を勝手に解説していくシリーズ 第8話

配信にて全話視聴済みのrivfiがネタバレにならない程度に、テレビ放映された回の分かりにくいところ、今後に備えてちょっと大事なところなどを書いていくコーナーです。あくまで私の勝手な解釈なので間違ってたらごめんなさい。


初回視聴時に一番私が叫んだ回がきました。藤原さんカッコよすぎる。
橋の上のシーンは本当に良いですよね、挿入歌はいいわ(サントラすごいほしい)、あのグルッと回るバトルのシーンはカッコいいわ、フルイチが……とか。
すごい良い回だと思うんですが、逆に今回解説するのがヤボな気がするのですがどうにかこうにかやってみます。


〜色々と解説〜

  1.オンゴロ使いって何よ?というかオンゴロってあのヒョウタンみたいのじゃなかった?
オンゴロ使いっていうのは劇中でもフルイチが言ってた通り、元々は北政府側の人間だったけども何らかの事情で投降して南側に協力してる人達のことですね。
北側にいた名残なのかヒルケン皇帝がどうの、とも言ってました。
オンゴロ使いっていう呼び方についてですが、亡念のザムドの世界内でもオンゴロというのは通常あのヒョウタンみたいな可愛らしいキャラを指すみたいなので、あの人物たちがオンゴロ使いって呼ばれるのは確かに違和感があります。
じゃあなぜ彼らがそう呼ばれているかというと、彼らの杖みたいなものにくっ付いてる触手?(フルイチがムシケラと呼んでたやつ)とオンゴロがおそらくザムドとヒトガタのような関係にあるからだと思います。
今までの復習をすると、ザムドもヒトガタもヒルコを生き物に植えつけることで生み出されるものですが、サンノオバくらいしか正しいヒルコの扱い方を知らないため、それ以外の方法で扱われたヒルコを植えつけられるとただの生物兵器であるヒトガタになってしまう(設楽さんみたく)わけですね。
同様に、オンゴロは本来ならナキアミがザンバニ号内でやっていたような方法(試験管みたいので培養?)でネツコダマから生み出されるわけですが、*1それ以外の何らかの方法でネツコダマから生み出されたのがあのヒョロヒョロした触手なんだと思います。
要は元が一緒だから同じ様に呼んでしまっている*2ということですね。


  2.垣巣は何がしたかったの?リョクシンセキがどうとか言ってたけど。
彼とスカッキとの会話でもありましたが、あくまでASPスーツのパイロット(メインソウル)の捜索はあくまで名目上の目的で本当の垣巣の狙いはリョクシンセキ(緑心石)を手に入れることにありました。
緑心石はプラーナの伝達を助ける働きがあるとか。プラーナっていうのは以前もチラッと書きましたが、ヒルコの生命エネルギーとかチャクラみたいな命を形作る力みたいなものです。
要するに、緑心石を使ってより強力なヒトガタを作ろうとしているわけですね。


  3.なんでメインソウルはヒトガタになってたの?何故にASPスーツの中に花(ネツコダマ)が咲いてたの?
前者は多分、ズイゾ(大塚明夫さんボイスのお父さん)みたくヒトガタ実験の被害を受けたで正解だと思うのですが、後者については詳しく説明がされないので分かりません。考えられる説をいくつか挙げときましょう。

  • 緑心石のふしぎパゥワーで辺り一帯のプラーナが活性化。その影響でネツコダマもところかまわず大増殖。たまたまASPスーツ内にも。
  • メインソウルがヒトガタ化した際、ASPスーツに搭乗していたのでヒトガタのヒルコに緑心石が反応。ヒルコの近くにネツコダマ大増殖。
  • 魂を持たないただの器であるASPスーツが緑心石と相互作用。自らに欠ける魂を求めたASPスーツに、代わりに生命エネルギーであるプラーナをため込んだネツコダマが増殖。

ちなみにこの辺りの場面の描き方は非常にホラー映画っぽいですよね。カメラワークとか。


  4.紅色のザム(ry


みんな、来週も見ようね!!


〜チェックポイント〜

  1.心を石に変えるな。
ナキアミがキーオのことを指してズイゾに言ったセリフですが、これはフルイチくんにも当てはまりますね。
相手の言うことを聞こうとしないことや、相手を信じないこと、ズイゾのセリフにあったような期待しても裏切られる、みたいな考えを持つなということでしょうか。
そういった雰囲気が漂う中での我らがアキユキのセリフのカッコいいこと。
「ハルは他の人とは違うから、俺にとっては、ずっと……」
この倒置法がいいじゃないですか。そしてナキアミの「泣き止め。」も彼女のルーツを考えると深いものがあります。


  2.ザムドの声
今回紅いザムドがはっきりハルに「俺の声が聞こえてるな?」と問いかけますが、これはハルにザムドその他の声が聞こえる力があるということに起因してますね。ハルだけといえば、前回ハルだけに見えた目玉の様な模様のある塔がありましたが、それに関するセリフをオンゴロ使いが言ってたり。
深読みすると、キーオの石から母親の声が聞こえるという発言からして彼女にもザムドなどの声を聴く力があるかもしれません。


  3.我を忘れるな。
腕が石化しかかり気絶寸前のアキユキにナキアミが我を忘れるな、と諭し、アキユキは自分の名前でその言葉に返すというシーンがありました。
また、ナキアミは石化しているキーオの母親についても、キーオの声は届いているし母親はいつか取り戻せる、というようなことを言っています。
これは自分自身がどんな存在であるのか自覚する(名前)こと、もしくは誰かに認識してもらう(他者からの呼びかけ、撫で続けるという接触)ことで“我”というものを獲得、維持できるということを表すようです。
2話からずっと「我を忘れるな」というセリフは出てきていましたが、具体的にたとえばどういうことなのか、やっと出てきたわけです。



今回はこのあたりで。次回は本当にスッピンもガッカリしませんよ。
あ、最後に一つ。本筋には関係ないですが、倒れるアキユキを庇うべく咄嗟に枕代わりになってくれたロッパ。かわいいですね。
さぁ録画された方はあの枕の形に変化するシーンをスロー再生とかコマ送りで見てください。ムダに表情描きこまれすぎです。ロッパかわいいよロッパ。



7話のはこちら↓

9話のはこちら↓

 

*1:この辺りは5話解説で書いたと思う。

*2:ザムドとヒトガタの場合は意識の有無などの違いがあるので呼称も違うのだと思われ