これはすごい。設定も、書き込みも、その他諸々。
ちょっと今さらだけど、『のろい屋しまい』買ってきた。
『多重人格探偵サイチョコ』と同じひらりん先生の作品なんだけど、なんじゃこりゃ。こんなひとだったかしら。
最近のマンガにしてはかなりコマ数が多いから、その分一コマ一コマが小さくなっちゃうんだけど、それぞれのコマの描写が濃ゆい。
ひらりん先生についてはくわしくないけど、五十嵐大介先生とか林田球先生みたいな芸大系の人だと思う。情報密度が凄いし、構図とか綺麗。
もひとつ、設定がすっごい細かい。
作品には直接出てこないし、読者もそんなに必要ではないんだけど、作品世界をしっかり構成してる設定っていうのがつくってある。おかげでキャラクターも立つ。
みなぎ得一先生の作品みたいな感じ。
なのに、一話だけちょっと読んでも理解できる。
なにより、作品全体が魔法っぽい。
絵や雰囲気全体でこの作品の中には魔法があるんだよ、っていうのが凄くわかる。
のろい屋しまい (リュウコミックス) (リュウコミックススペシャル) (リュウコミックススペシャル) 著者: ひらりん 発売日: 2008-06-20 | |
女性って強いね。