世界制服読んだよ
- 作者: 榎本ナリコ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2008/08/16
- メディア: コミック
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ジャケ買いでものすごい当たりを引いたかもしれない。
というか、世界制服ってタイトルでユニ・フォームってサブタイはなにさ。誰が上手いこと言えと。
一巻表示あるけど、読み切り連作みたいなものなので、一話一話には関連性ほとんどなし。
これから続いていって、ギャグマンガ日和みたいに、たまぁに同じキャラとか話の組立を使って書いてくれるようになると嬉しいな。難しいと思うけど。
読み切りといっても、一応すべての話にテーマみたいなものはあり。
まぁ、女の子が必ずなにかしら制服着てるってのと、全話ともセカイ系のテイストでギャグやってるってのくらいで、あってないようなものなんだけどね。
まぁセカイ系というのがテーマであるというトコとか結構パロディ頻出だったりするので、読む人は選ぶかもしれない。
以下パロディとかオタネタ一例とそれに関してボヤキ
・なんだよ、最終兵器彼氏って。それに最後まんま、デ●ルマンじゃないか。
・どーみてもニコ動です。ほんとうにありがとうございました。
・リアル制服少女シリーズって逆にリアルすぎるわ…
でも、その分、分かる人には面白い作品でないかな。
「だいたい笑いなんて狭けりゃ狭いほど、わかる人間には面白いんだよ!」ⓒ久米田康治
あ、わかんない人でも十分、楽しめますよ。実際自分も最初の話のサブタイが高速エスパーのパロディって気付きませんでしたけど、お話自体で楽しめましたし。
これ読んでて気付いたんだけど、意外とギャグとセカイ系って親和性高いんだよね。
もちろん、作者さんの力量が高いってのもあるよ。
あるんだけど、セカイ系における男子(というか主人公)の、話のカギになるような大きな力も持ってなくて、基本的に問題に巻き込まれるばかりという構図があるじゃない。
これは、主人公をギャグ漫画のツッコミ役、もしくはギャグの受け手として配置する場合にとてもぴったりくる。これがこの漫画がとってもリズムよく読める理由の一つだと思う。
それと、ギャグのくせにっていったら語弊があるけど、この漫画、時々物凄い大切な問題っていうか哲学的ななにかをさらっと提示してたりする。これまた、セカイ系と親和性高い。
他にも、ホントに聖モエス学園(※読めばわかる)のHP作ってたりして、細かいところから何からこの作者さんは本当にすごいと思う。
ちょっとこの人の作品を自分はハズかしながら読めてないのであさってみたい。
というわけで、オススメ。