ペニンシュラ型

~私とあなたの不可避な壁~

お前のようなついでがいるか 『京騒戯画』7話

零巻のブルーレイが届いたので割とご機嫌です。こんにちは。
0話になった25分PVはともかく、一番最初に世に出た5分PVなんかはかなり記憶から薄れてたので改めて見れて良かったです、というか今回の古都の夢なんかはまんまそのPVラストシーンですね。
というわけで第七話『母が帰還してついでに父も帰還した』の感想みたいなものです


冒頭ナレーションの、「幾つかの星々が混在し」にしっかりお話が絡んでくるようになりました。
並行世界なら個人的嗜好としては、もはやパラレル世界になってしまった様に思われる既存の関連映像も包括するような方向に行ってほしかったりするのですが、まあおれは贅沢かな。
中央軸というだけあって、神社がその複数の星(或は世界)を管理しているということでそこで働く稲荷もその仕事に従事しており、その真似をしちゃったコトのせいで…という流れでしょうか。
そう言われてみると、今までのPVなどの既存作品の稲荷の御神刀の扱いは単純に何かを切っているわけではなくて、介入してるということだったんですね。
コトの方法(アラタマを使用したこと)がまずかったのか、方法はおかしくなかったけど、前回鞍馬が言っていたように、その対象である鏡都とアラタマが反発しあうからまずかったのかは分かりませんが崩壊の原因を作っちゃったのはコトの様。
これでコトの満面の笑みで切っちゃうんだかから趣味が悪いですね、うん


今回の見せ場はついでの父親帰還もそうなのですが、やはり古都とコト二人の絡みでしょうね。
娘の髪を梳く母親とかなんとも懐かしい表現でございます。
二話の先生とコトの「うん」のやりとりに演出としても直接話している内容にしても対応しているふたり。
要するにここで母娘の関係をしっかり確認できているのにそこから、自分が頼りにしたかった母親からまたもお願いをされてしまうのですからコトの涙も当然かもしれません。
そんなコトにまたも幼い頃の薬師丸の様にあるべきように役割を果たす様に説く稲荷。
厳しく見えるかもしれませんが個人的には、あぁ稲荷はもうそれに「慣れ」ていまっているのだろうなぁという風に見えてしまいます。


冒頭のナレーションに話がもどりますが、「ある家族の愛と再生の物語」である割に現時点で、父親が帰還していないとはいえ、なんとか一応既に家族としての体裁は既に整っている様に見えるんですね。
てっきり過去の両親との別離からの再生の意味がメインだと思っていたのですが、この様子を見るに更にもう一度再生のための「破壊」が一度入りそうな気がしてしまいます。
もう残り3話しかないかと思うとはやいなーと思いますが、手元に届いた零巻を見てるとまだまだ楽しませてくれるんだろうなという期待もいっぱいです。


京騒戯画 零巻(VOL.0) [Blu-ray]
TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D) (2013-12-06)
売り上げランキング: 221


パッケージが洒落てて良いんだけどだからこそ微妙に扱いに困る笑