ペニンシュラ型

~私とあなたの不可避な壁~

一話完結ものの連作とか


必殺仕事人を見ていて何となく思ったこと。自分でも書いてて混乱してきて、まとまってないのでひどい文章だ。
たぶん、水戸黄門は見ていて安心するから人類が滅亡するまで続くよね*1、って言う結論に持っていきたいんだと思う。たぶん出尽くしている話。


テレビドラマにしろ何にしろ連作ものの作品というのは、個々の一話(だけ)もしくは一エピソードの話の内容を重視するか、全話を通しての全体の構成を重視するかっていう二つのお話の作り方があると思う。
要するに、一話だけ見てその話がだいたい理解できるもの、複数話、もしくは全話通してやっと話が分かるものの二つ。当然中間もあるだろうけど。
で前者の方について。


これは時代劇とか刑事ドラマや学園ものが入ると思う。特撮ならウルトラマンとか戦隊ものも。45分にチャンネルを変えれば黄門様が印籠を出しているみたいに、毎回の流れが決まっていて話にもブレが出にくいみたいなテンプレがある。最終回とかでもほとんど他の回と大差なかったり。


それで、いわゆる子供向けオリジナル作品はこのパターンが多いと思う。
なんでそうなるかというと、一話完結型のお話は見ていてとても分かりやすいから。
子供たちが見て楽しめるっていうことはこの手の作品には大事。


加えて、分かりやすいということは視聴者が必要とするエネルギーが少ないっていうことになる。マンネリと言ってしまえばそれまでだけど、決まった形で常に作られている作品というのは、見る側がとても安心できる者だと思うし。
あと作る側も、形が決まってるんだから各回のアイディア(ドラえもんでいうなら秘密道具)さえあればとりあえず話を続けることはできるし、終わらせるにしても、そういう作品が最終回でそのテンプレを曲げることは稀だからやりやすい。


ちょっと前に青年コミック誌の編集長か誰かのインタビューで「あえてつまらない作品も載せている」ってことが書いてあるっていうのをアルファルファかどこかで読んだ記憶があるんだけど、理由にそのくらいの方がひまつぶしには適してるとか読んでいて疲れないからっていうのをあげていた。
それとつながることなんだろうけど、あまり考えないですむ物語を消費する楽しみというのがある。
とかく、スピーディな展開とか次回が気になる引き方、難解なストーリーっていうのも確かに面白くなる要素ではあるけれど、そういうのがないからといってそのお話が面白くないというわけでは全くなくて、別の面白みというものがある。




そういったことにからめて、新聞の連載小説とかページがすくない引きが大事な週刊連載の形とかについて書ければいいな、と思った。一話完結といえばブラックジャックもすごい。週刊連載でしょあれ。
 

*1:水戸黄門ツマンネとか思ってないよ、念のため