ペニンシュラ型

~私とあなたの不可避な壁~

僕が人の顔を舌でなめたりしたら、「この味は嘘を(ry」とか通報されるとか社会的に抹殺されるとかはありこそすれ、妖怪認定されるようなことはまずない。


僕は妖怪とか物の怪とか好きなので、サー・アーサー・コナン・ドイルの妖精研究に凝りすぎっちゃって、*1死後も心霊写真としてまた出てきちゃったよ、テヘッ☆*2、なんて気持ちが分からなくもないのです。


そんなことはさておき、妖怪や物の怪の発生のもともとの風説のほとんどはただの勘違いとか、枯れ尾花とか、実は過去に絶滅した不思議生物とか、水木しげる御大だったりするのでしょうが、簡単に言ってしまえば創作、フィクションな訳です。


そういう妄想乙、なものが妖怪のように文化的土壌に組み込まれるようになるというか、一般の人達の常識として受容されるようになるための条件っていったい何なんだろうか。


そもそも今後新しい妖怪とか怪異が生みだされることは難しいよな、と思う。
そりゃあ、「妖怪 トースト口にくわえて『うわぁチコクチコク〜』曲がり角でゴツン」とか「怪異 気付けば部屋中がコミックやDVDでいっぱいだったでござる」とか、「恐怖 きみが帰ったら部屋ががらんとしちゃったよ」はどんどん生まれてくるだろう。
だけど、日本的アニミズムというか八百万的な性質を内包している怪異が出てくることはなかなかないのではなかろうかと思ったりする。


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*1:しかし後に彼が執心した妖精さんはインチキだったと判明する。

*2:妖精研究が有名になったせいか、心霊写真館なんかでは頻繁に写真屋さんに降霊の儀式ならぬネガへのコラージュが行われちゃってた