ペニンシュラ型

~私とあなたの不可避な壁~

これは良い黒さ



なんか最近マンガ感想とかばっかり書いててなんでそんな偉そうなんだお前、とか言われそうですがそう思われたら土下座します。ごめんなさい。
もうちょっと自分の日常的なことも書けたらいいのだけどということで、今回は日常パートが多かったワールドエンブリオ5巻。(前半全く関係ない。)
この作品が好きなのはバトルパートだけ見たら少年マンガしてるのに戦う理由とか人間関係が絡んでくると途端に黒くなってくるというところ。
そんな作品で日常パートばっかりなのですから本当に病みますよ。いいシーン、展開だと思ってたら次のページでそれを叩き壊しますからね、落差というかギャップが物凄く激しい。直接的にその描写を見せなくてもおいおい、これは完全に嫌なフラグの描き方じゃないかっていう風になってしまう
そんなんでも戦闘はアツいから読んでて楽しい。まぁこの巻は戦闘シーンほとんどなかったのですがね。


演出としてキャラがウソをついていると分かる台詞にはカギカッコがついているのだけど、このウソというのが一つの大事な要素で、主人公はかつてウソツキとして中傷されまくってたのに今もウソをつき続けているという筋。
一応の仲間はいるのだけれど、真実に近づいてくるごとにその真実を一人でどんどん主人公が抱え込まなくてはならなくなっていくという……


私はこの作品を各主要キャラが自らの真実を見つけていく、作りだしていくお話という風に読んでいるのだけど、自分を守るためにつかなければならない嘘が結果的に自分をガチガチに縛ることになってる陸がこれからどうなっていくのか非常に興味深い。
というか今回の引きはズルイですよ。単行本派の私はもうどうしようもない。
これからどうなるのか大変楽しみなマンガです。
バトルの爽快さと人物関係のズレとかそういうとこのバランスがよくとれてます。
とりあえず友人によませて感想を聞きたい。