ペニンシュラ型

~私とあなたの不可避な壁~

これで妖怪分を補給。



REXである意味浮いてるこのマンガ。
妖怪だの、江戸風俗だのをうまくコミックに織り込んでいて個人的にかなりの良作であります。
三巻目にもなって、作品の方向性もしっかり決まり、作家さんも書き慣れたのもあってかますます面白くなってきてる。
妖怪出てくるマンガといえば最近は、『夏目友人帳』とか『ぬらりひょんの孫』とかありますが、前者は出てくる妖怪がほぼ創作、後者は少年ジャンプという文脈のなかにいる為にどうしても妖怪ものというよりは異能力もの、バトルもの的な要素が強くなってしまっているので、日本的な妖怪のマンガという意味では現在これが一番ではなかろうか。
他に何か妖怪マンガで面白いものあったら情報もとむ。


今までは、騒動を起こしてた妖怪を懲らしめたり、捕まえようとしたりといったアクティブな話がやや多めでしたが、今回はギャグ、和み系多め。そういうのがよく合う作品です。
だいたいこういう作品だと毎回ゲストキャラ(ゲスト妖怪?)が出てきてどうのっていうことが多いけど、この『怪異いかさま〜』はそういったゲストを使い捨てにせず細かいトコで使ってくるのでいい感じ。
今回は特に主人公、榊の懐の深さがよくわかるエピソードが多くて和める。


いや、たまに妖怪分を補給したくなるじゃないですか。
そういう時はぜひ。