要らないけど要るもの

今日のダブルオーのラストシーンのサーシェスの台詞は現実的に考えたらあそこで刹那の声が聞こえるはずがないからありえない、本来なら必要のない場面。
だけど、視聴者側から見たらああいうのは『おぉっ！！』ってなるし、演出上のはったりというかケレン味があふれていて、たのしい、おもしろい作品を作るには大事な要素だと思う。
というか単純に私があんな演出や主人公の名乗りみたいな現実的に考えると必要のないシーンが好きなだけなんだけど。

たしか中島かずき氏が言ってたことなんだけど、戦隊ものや仮面ライダーシリーズ、ロボットアニメの名乗り口上シーンっていうのは、歌舞伎の見得に通じるものがあるのだ、っていうのを聞いてすごく納得した覚えがある。
いわれてみれば海外作品にはあんまりヒーローの名乗りシーンはないよね。